看護部ブログ
人工呼吸器の取扱いについて
2023-12-06
新人看護師を対象に、人工呼吸器の取扱いについて研修を行いました。
昨年はコロナ禍により、この研修を実施できなかったこともあり、2年目以降の看護師や人工呼吸器を取り扱うことが少ない看護師も自主的に参加されていました。
まず臨床工学技士から、人工呼吸器や資料をみながら操作方法や注意点などの説明を受けました。次に、参加者が実際に人工呼吸器に触れ、呼吸器回路のセッティングや作動状況の確認などを行いました。
最後に、看護主任より人工呼吸器装着患者の看護について説明を受けました。ポイントを絞った分かりやすい資料と、実際に機器に触れることで理解を深めることができ、普段から人工呼吸器を使用している看護師にとっても新たな気付きのある有意義な研修となりました。
医療機器を取り扱うのは緊張しますが、研修で学んだことを現場で役立てていかれることと期待しています。
ラダーⅡ-② 認知症患者の視点で考える事故防止
2023-11-06
22名の看護師を対象に研修会を開催しました。
今回のテーマは「認知症患者の視点で考える事故防止~3つの側面(身体的・精神的・社会的)からケアポイントを考える」とし、学研ナーシングサポートで自己学習を行なった後、各部署ごとにグループワークを行いました。
各部署、模造紙にプレゼンテーション資料を工夫を凝らして作成し、自分たちの学習成果を発表しました。
今回の研修対象者は、中堅看護師と呼ばれる、今後リーダーシップを発揮していくことが期待されるメンバーが多いラダーレベルとなります。
自分たちの力で対象患者を選び、3つの側面から事故防止に研鑽、検証等を行う中で様々な視点から考える力を身につけ、またプレゼンテーションを行うことで、自分たちの学びを他部署のスタッフへ伝えることのプロセスも学べたのではないかと感じています。
この研修会に参加したスタッフ一人一人が、自部署にて認知症看護についてリーダーシップをとり、活動していく姿を見守っていきたいと思います。
ノロウイルス感染対策研修
2023-10-30
10/6と10/30の2日間に分けて研修を開催しました。
例年、新人看護師を対象に行ってきた研修ですが、今年度は各部署の指導的役割を担うラダーⅡ、Ⅲの17名を対象として研修を行いました。
各自、事前配布したノロウイルス感染に関する資料をもとに自己学習を行ない、当日は吐物処理の演習をメインに実施しました。例年、床の吐物処理をメインに研修を行ってきましたが、参加者から床だけでなく、寝衣寝具の吐物処理も学びたいとの声が多く聞かれ、今年度は寝衣寝具の吐物処理も加えたマニュアルを作成しました。
初めに、リンクナースによるデモンストレーションを見学し、その後、各グループに分かれ実践しました。
中には、初めて吐物処理を経験したスタッフもあり、長い工程を覚えられないといった声もありましたが、「今、自分のグローブは汚染されているか。次に接触する部分は汚染エリアか非汚染エリアかを考えグローブ交換のタイミングを見極めていく」「次亜塩素酸ナトリウムで消毒後は水拭きが必要」など、アドバイスを行い演習を終えました。
最後に、ウイルスに見立てた蛍光クリームを各自着用している防護具に塗り、防護具の取り外しの際にどの部分が汚染されやすいかブラックライトを使いチェックを行いました。
実際に体験したことで理解が深まったとの声が多く、ノロウイルス感染症の流行期に備え、各部署で学習成果を伝達し、感染対策に役立ててもらいたいと思います。